2020年5月29日、ノリリスク市の火力発電所で石油製品流出事故が発生した。基礎杭の沈下によりディーゼル燃料を格納するタンクが減圧され、検察庁によると1万7000トンの石油が川に流出した。石油製品は土壌に浸透し、アンバルナヤ川、湖、カラ海に注ぐピャシーノ川に流れ込んだ。汚染の面積は約10万平方メートルに達している。数百億ルーブルに達する可能性があるが、幸いに汚染された地域に取水口は存在しなかった。

当初、自動車がタンクに衝突した後、火災と燃料の流出が始まったと報告されていたが、最初にタンクから石油製品が流出し、道路にこぼれた後、そこを通り過ぎる車が火災を起こした。
火力発電所を管理する電力会社は、自力での復旧にこだわり、報告されたのは事故が起こってから2日後の5月31日になった。

プーチン大統領は、この事態について緊急事態宣言の発令が必要と主張し、エフゲニー・ジニチェフ非常事態相が同意した。環境への悪影響をできるだけ早く減らし、石油製品流出の問題を早急に解決するよう求めた。また、事故を起こした施設の担当者は「地球への損害」、「作業過程における環境保護の規則への違反」、「水質汚染」によって拘束された。
専門家によると、流出した石油製品の除去には10〜14日かかるとのこと。現場では、オイルネットで石油製品を捕捉しているが、小川である上に鉄道も通っていないため、運び出す作業は難航している。