アブダビ政府は2020年7月15日、他の首長国からアブダビ首長国への入国に際して,レーザー技術を利用した DPI検査の実施を発表した。検査料金は50ディルハム。DPI 検査の結果、陰性であれば通過が許可されるが、陽性の場合は、他首長国への入国は認められず、PCR 検査を受け、結果が出るまで自宅での待機、他者との接触を避ける必要がある。

DPIとはDiffractive Phase Interferometry(回折フェーズ干渉法)の略。レーザー技術を利用して、血液サンプルをスキャンし、赤血球が急上昇している兆候がないか調べる。結果は5分以内に生成される。テストに使用された機器は、アブダビ証券取引所に上場されているインターナショナルホールディングスカンパニー(IHC)の医学研究部門であるQuantLase Imaging Labによって開発された。(DPI検査に関する詳細はQuantlase labのホームページ参照)

「CMOS検出器を使用する装置により、数秒で結果が得られる大規模なスクリーニングが可能になります」と、QuantLase Imaging Labで研究を率いたPramod Kumar 氏は5月に述べた。「当社のレーザーベースのDPI技術は、光位相変調に基づいており、数秒以内に感染の兆候を示すことができる。さらに、ユーザーフレンドリーで低コストです。」(出典:Health IT News)

運用初日、アブダビ国境のCOVID-19スクリーニングセンターは、申し込みが殺到したため、過密を防ぐためにオンラインで予約を受け付けた。同センターでは1日あたり約2,600件の検査を実施しているが、多くの人は、最大10日間待たなければならない。今後数週間でより施設が増強される予定となっている。新しい検査センターができれば、待ち時間は1〜2日になる見込み。(IHC傘下のTamouh HealthcareのスポークスパーソンであるAbdullah Al Rashdiの話。出典:Health IT News)

「DPIテストは、病院や映画館やショッピングモールなどの公共の場所での使用に適しているだけでなく、取り扱い方法に関するトレーニングを受ければ社内テストや監視に使用できます」とKumar氏は述べている。「新型コロナウイルスの蔓延に取り組む上で、これは画期的なことになると私たちは信じています。」

事前のテストが必要なのは、アブダビへの入国だけではない。UAEは、2020年8月1日から、出発国に関係なく、入国およびトランジットのすべての乗客に対してCOVID-19テストが必須になると発表した。

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