日本では2020年7月1よりレジ袋の有料化が始まり、エコバッグの持参が必要となった。海外ではどのような取り組みが行われているのだろうか?環境に配慮する取り組みとして、ベトナムの事例を紹介する。
ベトナムでは2019年の4月から、北から南までの多くのスーパーマーケットで、野菜を包むナイロンポリ袋をバナナリーフシートに置き換える動きが出ている。このバナナリーフシートは顧客にも好評で、バナナの葉を使った野菜パッケージを適用するスーパーマーケットでは、顧客数が増えている。ホーチミン7区にあるBig Cスーパーマーケットでは、この変更に少し驚いたが、顧客が毎日より多くの野菜を購入するという。
Jambeckらが2015年にサイエンス誌に発表したの海洋プラスチック廃棄物に関する論文「Plastic waste inputs from land into the ocean, Science (2015)」によると、海洋プラスチック廃棄物排出量の6位までがアジアの国であり、これらの国だけで全体の約60%を占めることがわかった。そのため、ベトナムでは他の国々と同様に、「プラスチック廃棄物への取り組み」、つまりナイロンポリ袋、ストロー、プラスチック製品を他の「環境に配慮した品目」に置き換える取り組みが実施されている。ベトナム政府は多くの省庁、支部、地方で奨励し、広く普及させている。