2020年8月6日午後、イオンモールタンプーのベトナムフードストール、デリカエリアにおいて、2匹のネズミが食品ショーケースの中にいる写真がSNSに投稿された。
投稿された写真については下記の動画参照。
投稿したのはホーチミン市在住のTTB氏だが、イオンベトナム株式会社(イオンベトナム)にもテキストメッセージを送信し、回答を受け取った。イオンベトナムの担当者は彼に連絡し、「再発防止のため、デリカエリアを全て停止し、ネズミを捕まえるための罠を仕掛け、洗浄を行う。また、シフト担当だった担当者は罰する」と述べた。この回答を受け取ったTTB氏は納得し、投稿を削除したが、別のユーザーによって拡散されてしまった。
これに対し、8月10日にはイオンベトナムが正式にコメントした。
「イオンモールタンプーのデリカエリアにあるベトナム屋台について、ソーシャルネットワークで情報が拡散されたことについて、イオンベトナムは担当者に迅速に連絡し、確認しました。
イオンベトナムは、棚、フードトレイ、調理器具、床の掃除。修理が完了するまで、イオンモールタンプーのダイニングエリアを一時的に閉鎖します。デリカエリアのキャビネット、カウンター、棚のシステム全体をチェックします。今回の事態を深くお詫び申し上げますとともに、今後このような事態が発生しないよう最善を尽くします。すべての事業活動において、当社は食品安全における厳格な品質管理プロセスを有しており、これを常に守っています。
入荷する材料には常に明確な出所があり、検査プロセスを経て店頭に並べられます。ビュッフェフードスタッフは常に監視され、定期的に自分の健康状態をチェックしています。棚、トレイ、調理器具、機器、床、洗面台、冷蔵庫は常に掃除します。イオンのビュッフェ式ダイニングエリアで処理・販売される商品は販売時の保管期限を厳しく管理しています。ダイニングエリアのスタッフは、ユニフォーム、鼻マスク、手袋、髪と耳のフードの着用が求められ、マニキュアやジュエリーの着用は許可されていません。また、定期的かつ適切に手を洗うことが求められています」
今回、イオンは迅速かつ適切に対応したが、それでもSNSで情報が拡散したことによるブランド毀損は避けられない。食品を扱う事業者は他山の石として、自社の衛生管理体制を見直すべきである。